「この場で、泣かれても困るんです」と判事

平成２８年（わ）第８７４号等

小野寺 汰地（２２）

建造物侵入、窃盗未遂、窃盗

平成２８年５月３１日から６月１８日のあいだに大型トラック２台（と検事はいいますが大型では無い気がします）、敷鉄板を盗んだ事件です。

被告人は解体工として稼働する中で、敷鉄板が高額で売れる事を知っていた事から遊興費目的で友人のナリタ、タカハシと共謀して、まず盗んだ鉄板を輸送する目的で足立区内で（荷役用クレーン付き）トラックを盗み、敷鉄板を盗む行為を（本件起訴分以外にも）複数件繰り返していたといいます。

被害額は６８７２０００円といいますが、被害品が所有者に戻ったものも有りますし、二次的損害やトラックの修理費も有るので判然としませんが、被告人らが手にした１００万円程度を遥かに超える弁済義務が生じた事は間違いなさそうです。

にもかかわらず、被告人の情状証人（父親キヨノリ）は「息子（被告人）が出て来たら、被害者の元へ一緒に謝りに行きたい」と述べるに留まり、現状では被害弁償の努力を全くしていない様です。（被告人は社会復帰後、死ぬ気で働くと述べますが、本当に死にそうな金額ですよ）

被告人らが自動車盗や犯行現場の下見に使用したのは証人名義のセルシオですから、犯行車両を提供するという本件犯行に不可欠な行為を行っている認識に欠けている様です。

この父親が情状証人として尋問を受けていると、被告人がビービー泣き出し、自身の尋問中も泣き通しです。

一体何が悲しいのでしょうか。２０歳を過ぎたいい大人が、自らの意志で盗人になって、捕まったら泣くってのは父親から一体どんな教育を受けて育ったのでしょうか。

【被害車両】
検察が述べる通り、大型トラックだった場合は勿論、被害車両が小型トラックだった場合を除いて、無免許運転という事になります。現行犯でないから起訴されていない様です。