2016年10月19日水曜日

キャバクラ店長を監禁(求刑)【追記】


平成28年(わ)第406号

赤萩 誠弥、羽部 拓郎

監禁、住居侵入、強盗致傷(裁判員裁判)

【求刑】
赤萩 誠弥:懲役7年

羽部 拓郎:懲役6年

本件の一連の犯行は赤荻とキャバクラ店でボッタクリ被害*に遭った共犯者田村が終始主導していた事は検察、弁護側の双方に争いは無い様です。
ただ犯行当時、相応に金回りが良く強盗の犯意が希薄だったと思われる田村に対し、赤荻には「強盗」に関してはむしろ主体的に行動している様に感じます。
(田村は報復が目的だったと感じます)
これは、被害者から強取した金をほぼ均等に分配している事、分配に先立って「田村に(ボッタクラレた分)多く取る様に促した」「自身に多く(分配して)欲しい」旨の赤荻の発言、「均等で良いんじゃない」と言った田村発言から結局、均等に分けられている事に裏付けられます。

そこに羽部、ほか3名(少年)の共犯者が呼び出されて、犯行に加担してしまっていますが、何れの少年も意味も分からずに呼び出されて加担してしまった「モブ」の様です。
他方羽部は、犯行に不可欠な自動車を提供してしまっていますから、従属的とは言えず相応の役割を担ったと非難されても止むを得ない様です。

*検察は両名がボッタクリ被害でなく、従業員女性とのアフターの約束がスッポカされた事に端を発する本件犯行であると言いますが、2人で8万円の支払いはやや高いなとの印象ですし、被告人らが店長を呼び出した時に2名の店従業員がついて来ている事から、同店舗では料金トラブルが頻繁に有ったのではないかとの疑念が湧きます。すなわち、プチボッタ疑惑です。

被告人両者は、犯行当時は仲が良く連れ立って遊んでいたと言いますが、それぞれ関わり合いたく無いと述べ、羽部は事件に引き込んだ赤荻を「恨んでいる」と述べています。

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